CASACO

横浜の丘の頂上付近に建つ2軒長屋を改修し、シェアサロン+シェアハウス+ホームステイの滞在先とするプロジェクトです。

1階にあるサロンは、シェアハウスの住民たちのリビングでもありながら、地域にもひらかれた場所でもあります。例えば平日の日中は、ママさんたちが子供たちと体操や図工を楽しむベビーサークルの場所として、週末の夜には料理上手な女の子が営む食堂となります。日曜日の朝には留学生が自国の料理をふるまう食堂、書道展やマルシェがひらかれることもあります。いずれも、丘に住まう住民がそれぞれスキルを発揮しながら営む活動です。

中にいると外を歩く人と目があい、外にいると中で何が行われているのかがわかります。建具は全て引き込むことができ、気候が良い時には半屋外的なサロンになります。
戸境壁を取り払うと、あいだに2列の階段が浮かぶ広間ができました。道から庭までが光や風の通り道となり、いろいろなキャラクターの居場所を横断しながら、ときに一体的に、ときに分節しながら、広間を中心として多様な関係を結んでいます。