敷地の庭は、多種多様な木・草花が生い茂った雑木林となっていました。施主の家族が「小さな森」の運動に倣って、近隣の山から木を植え替えて庭を作り始めたことで、雑木林となっていきました。雑木林の庭を通り抜ける、緑のトンネルのような道は、近所の幼稚園の散歩ルートとして親しまれ、烏骨鶏が歩き回り、木陰でくつろいだりと、庭を超えたスケールの木々があらゆる生物の居場所と出来事をつくりだしています。
ひとつひとつの植物を調べてみると、ほとんどが雑木で形成されていることがわかります。雑木に溢れた庭では、夏には木陰となり、秋には紅葉し、冬は葉が落ちて常緑樹が際立ち、時々果実がなったり、色とりどりの草花が木々の間に咲きます。庭の表情は日々うつろっていきます。庭は隣地にも拡張し、更新され続けています。
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展覧会 『出来事の地図』