神奈川県の西の端っこ、7300人が住まう真鶴半島。その付け根あたり、真鶴駅からほど近い場所の「背戸道(せとみち)」と呼ばれる細い生活道路に面する空き家を、夫婦ふたりが営む宿+出版社+キオスクへと改修するプロジェクト。
お施主さんである真鶴出版の2人は、半島に訪れたゲストを連れて、観光地というよりは生活の場所を紹介しながら訪ね歩く「まちあるき」を行なっています。不思議なことに、おすすめの同じルートをめぐったとしても、毎回違う経験になります。
半島の美しさの質感
この建築は、真鶴半島のまち歩きの始点であり終点でもあります。その中で出会う、火山によって生まれた不均質な地形の並び、地熱が育む力強い植物たち、落とす影の揺らぎとともにある、真鶴の生活の質感と連続するものにしたいと考えました。
外と中が連続的に感じられるような窓辺や入口を複数もうけて、ネックレスのように一連の風景として連なっていくように配しています。窓辺の個性は、接する庭の質との関係から導き、太陽が傾くに連れてゆっくりと居場所が移り変わっていく日時計のような状態を目指しました。
- 真鶴出版2号店
-
HPhttps://manapub.com/
- 設計
-
意匠冨永美保・伊藤孝仁/tomito architecture
-
構造鈴木芳典/TECTONICA
- 工事
-
監理冨永美保・伊藤孝仁/tomito architecture
-
施工原田建築・柏木左官店・菊池商店・橘田建具店・三華電工
- 写真
-
撮影小川重雄・金川晋吾
- 概要
-
所在地神奈川県真鶴町
-
主な用途出版社+ゲストハウス+キヨスク
-
構造木造2階建
-
敷地面積119.8㎡
-
建築面積62.6㎡
-
延床面積82.8㎡
- 掲載
-
AXIS 壁ぎわの記憶https://www.axismag.jp/posts/2019/07/137111.html
-
coLocalhttps://colocal.jp/topics/lifestyle/renovation/20190214_121867.html
-
新建築 2018/11https://data.shinkenchiku.online/articles/JT_2018_11_016-0
-
gooニュースhttps://news.goo.ne.jp/article/colocal/region/colocal-124440.html
-
恵文社http://www.keibunsha-books.com/shopdetail/000000024152/
-
日経XTECHhttps://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00154/00634/?ST=nxt_thmit_develop
-
artscapehttps://artscape.jp/report/review/10148117_1735.html
-
ソトコトhttps://sotokoto-online.jp/998
-
YouTubehttps://www.youtube.com/channel/UCnRtauARo4TsFyvKSXcIOrQ
-
notehttps://note.com/ronro/n/nf7a132575dcc