Yokohama Harbor City Studies 2014

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2014年9月に、子安の未来を考える建築・都市ワークショップ「Yokohama Harbor City Studies 2014」に、チューターとして参加しました。
このワークショップは、かつての漁師町/工業地帯/運河/首都高/旧東海道である国道とマンション群/京浜急行/商店街といった要素が帯状に連なる子安エリアの過去と未来の際(キワ)を手描きという手法を通してあぶり出し、子安の未来を考えるというものです。

わたしたちのチームは、「レシピの時間地図」というものを提案しました。

街の人(各層毎)にインタビューをし、かつての街の姿、記憶、普段の生活のことなどを根掘り葉掘り(?)伺い、そこから浮かび上がってきた構造を「○○のつくり方」というレシピとして取り出しました。すると街の観察からは見えてこなかった、帯状の層を貫く人や物の移動/関係性が見えてきました。
「シャコの干物のつくり方」、「酔っぱらい漁師のつくり方」、「開かずの踏切のつくり方」、「映画撮影のやり方」
など、多様な26のレシピが作成され、「今在るか」「移動するか」「サイクルか」という観点から以下の7つに類型化されました。
①人や物が見ている日常
②他者が見ている子安
③場所が見ている日常
④場所の歴史
⑤人や物が見ていた日常
⑥他者が見ていた子安
⑦場所が見ていた日常

時間軸や移動の仕方がバラバラなレシピたちをどう空間化して記述するか。チームで試行錯誤した結果が「レシピの時間地図」です。X軸に過去から現在への時間、Y軸に海側から山側への位置(層)を取り、他のレシピとの関係、辻褄を合わせながらレシピのコマを配置していきます。集団で将棋を指すような感覚を、動画から感じ取っていただけるのではないかと思います。

時間地図をもとに、提案として新たに3つのレシピを作成しました。多くのレシピが重なっている「ツボ」を押したもの、過去にあったレシピを転用したり、時代の変化に合わせて逆再生することで新しい繋がりを生もうとするもの。建築から提案を考えていたら生まれないようなアイデアがでてきたことが、今回のワークショップの大きな収穫でした。
ばらばらな言葉たちを一つの地図に記述できたこと、レシピの量が増える程新しい関係の発見や創造に繋がる期待が持てたことは大きな収穫です。多くの人をデザインに巻き込む手法として、まちづくりのような現場での活用に繋がれば嬉しいです。

Yokohama Harbor City Studies 2014 横浜ハーバーシティ・スタディーズ2014 The Koyasu Manuscripts 手で描く過去と未来の際[キワ]

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